低温調理器について上記のように思っている方が多いと思います。
当記事では、
「わざわざ購入してまで使ってみる価値がないんじゃないの?」
「どうせすぐ使わなくるでしょ?」
など、低温調理器はいらないと考えている人に、ぜひ試して欲しい低温調理器の魅力やレシピを紹介しています。
目次
低温調理器はいらない?
低温調理器なんていらない!と思われる理由として、以下のようなデメリットが挙げられます。
調理に時間がかかる
低温調理は低温でじっくりと時間をかけて調理するため、食材によってはかなり時間がかかることもあります。
肉料理に関しては、菌が繁殖してしまうリスクもあるため、特にじっくり調理をする必要があります。
食材の臭みが残る
食材の旨みや水分が逃げにくいということが利点ですが、それと同時に、臭みも残ってしまいます。
残したくないものまで残るのは少し気になりますね。
食中毒・腐敗リスク
低温で調理をするということは、菌が繁殖するリスクが高いです。
厚生労働省の基準として、中心温度75℃で1分以上の加熱、食肉においては中心温度63℃で30分の加熱を行いましょう。
その基準を守ったとしても必ずしも繁殖しないということはありません。
使用の際にはよく注意しましょう。
デメリット部分を紹介しましたが、決してマイナスなことだけではありません。
デメリットをしっかり良い方向に変えられることで、絶品の美味しい料理が作れます。
次に、低温調理器の魅力を紹介していきますので、ご覧ください。
低温調理器の魅力は?
旨味・柔らかさを保つ
ステーキをフライパンで焼くと、どうしても固くなったり、外側が焦げてしまうことがよくありますよね。
そのような状態だと旨味や肉汁が全て出てしまいます。
その点低温調理は、肉や魚の食材本来の水分や旨味を保つことができるんです。
そのため柔らかくおいしい仕上がりになります。
手間をかけず簡単調理
バッグに食材を入れ湯せんするのが低温調理の特徴です。
低温調理器を使うことで台所に付きっきりにならなくて済みます。
その分、ゆっくりテレビを見たり、空いた時間で他のことができるので、毎日の料理の負担が軽減されます。
水分逃さず重量の減少を防ぐ
いつものように料理をしていると、肉や魚や野菜の水分が出てしまい、原型よりも「量が減った?」と思うこともよくあると思います。
低温調理では食材の水分を逃がさないため、調理による重量の変化を抑えられます。
肉料理には特におすすめです。
低温調理器を上手に使うことで、本来なら面倒な料理工程が楽にのんびりとレストランで出てくるような料理ができます。
低温調理器のメリット・デメリットを知ったところで、実際にどれほど便利なのかを見ていきましょう。
低温調理器はどれぐらい便利?
低温調理器の便利さについて紹介します。
- 火を使わない。
- 余計な洗い物が少なくてすむ。
- 食材ごとに適した加熱で食材の味を引き出すことができ、過度な味付けが不要。
- 低温調理をすることで、食材の栄養素を逃がしにくい。
- 湯せんにより均一に熱が伝わるため、ムラがない。
- 調理中は様子を見なくてもいいので、その間に他の作業をすることができる。
- 食材ごとの適温・時間を設定することにより、焼き過ぎ、生焼けなどの失敗がない。
料理が苦手な人でも簡単に美味しい料理を作ることができるのでとてもおすすめです。
購入して間もない人におすすめのレシピは、低温調理器のおすすめレシピで紹介しています。
コツを掴んできたら色々なレパートリーにチャレンジしてみて下さい。
低温調理器はこんな方におすすめ
低温調理器はどんな人におすすめなのかを紹介していきます。
美味しい肉料理を作りたい
低温調理器を使用することで、スーパーで売っている安いお肉でも柔らかくジューシーに調理できます。
お店でしか食べることができなかった美味しい肉料理が自宅でも堪能できるようになりますよ。
「絶品の肉料理を作りたい!」という肉料理に対して熱い思いを持った人におすすめです。
時間がある休みの日にぜひ作ってみましょう。
料理好きな方
低温調理は、じっくり適温・時間を守って調理します。
低温調理は特に繊細な調理をするので、料理に対して最初から最後まで手を抜くことなく料理を楽しめる方に使用していただきたいです。
糖質制限ダイエットを始めたい
糖質制限ダイエットを始めたい人におすすめ。
糖質制限ダイエットを始めたいときは、タンパク質と脂質を多く含む肉料理、野菜料理を、低温調理器で作ってみましょう。
●オートミールでダイエットしたい方はこちらもチェック! ⇒オートミールを毎日食べ続けた結果のメリットとデメリットを紹介
飲食店に取り入れたい
低温調理を利用した料理をメニューに入れるのもいいですね。
アスリート向けの飲食店だったり、ダイエット中の方でも安心して通えるお店として人気になるかもしれません。
飲食店経営をしている方、これから新しいお店を出したいと考えている方はぜひご検討ください。
お祝いのプレゼント
結婚祝い、引っ越し祝い、誕生日のプレゼントなどにもおすすめです。
料理好きの方には最高に喜ばれると思います。
いいものをプレゼントするのはとても気持ちがいいですね。
有名人が愛用している低温調理器
ここで、有名人が実際に使っている低温調理器を紹介します。
ぜひ購入の参考にしてみて下さい。
那須川天心が愛用【BONIQ 2.0】
格闘家の那須川天心が、減量飯を作る際に愛用している『BONIQ(ボニーク) 2.0』。
那須川さん曰く、この低温調理器を使うと、レストランに出てくるような絶品メニューが作れるとか。
⇓Youtube『【BONIQ】那須川天心も愛用の低温調理器』
BONIQ 2.0の魅力
- 小型でスタイリッシュ
- 防水仕様で丸洗いOK(IPX7)
- Wi-Fi接続で外出先からも操作可能
- レシピブック付き
- 温度範囲:5℃〜95℃
- 設定時間:1分〜99時間59分
メーカー価格:22,000円(送料無料)
ダルビッシュ有が愛用【Breville(ブレビル)CS10001】
メジャーで活躍するダルビッシュ有投手が愛用している低温調理器『Breville(ブレビル)CS10001』。
ブレビルは、アメリカのハイブランドなので、日本ではあまり知られていないようです。
ダルビッシュ本人がブレビルの低温調理器を使ってチャーシューを作っている動画が注目を集めたそうです。
ブレビルはアメリカメーカーのためネット上の情報が少なく、下記の動画を見るとわかりやすいです。
⇓YouTube『野球バカでも簡単に作れてしまう自家製チャーシュー』
Breville CS10001の魅力
- Wi-Fi・Bluetooth対応
- 一般的な低温調理器よりもコンパクトで場所をとらない
- サイズ:27.9×4.8×4.8cm
- 重量:1.1kg
おすすめの低温調理器
私がおすすめする低温調理器を紹介します。
アイリスオーヤマ 低温調理器LTC-01
家庭でレストランのような味が再現できる。
操作も簡単、タイマー付きでほったらかし調理が可能です。
メーカー価格:12,200円
商品情報
- 防水機能搭載
- 設定可能温度:25℃〜95℃
- 設定可能時間:1分〜99時間59分
- 最大使用可能水量:15ℓ
- 寸法:幅90mm × 奥行き130mm × 高さ400mm
- 重量:約1.4kg
EmperorTamarin 低温調理器 E-L001
業務用レベルのハイパワー低温調理器。
自宅で簡単に豪華な料理が作れる優れもの。
メーカー価格:15,980円
商品情報
- 楽天デイリーランキング1位獲得
- スタンド一体式で倒れにくくお手入れ簡単
- 完全防水IPX7(丸洗いOK)
- 設定可能温度:0℃〜90℃
- 設定可能時間:1分〜99時間59分
- 最大使用可能水量:20L
低温調理に必要な袋はどんなものがおすすめ?
低温調理の基本として、袋に食材を入れて湯煎にかけますが、どんな袋に入れて調理すればいいのか気になりますよね。
ここでは、低温調理におすすめの袋を紹介していきたいと思います。
まず、どんな袋が低温調理にふさわしいのか?
袋選びのポイントは以下の通りです。
食材を入れる袋選びのポイント
- 袋の厚み
- 袋の耐熱性
- 袋の耐冷性
袋選びのポイント①厚み
食材を入れて調理をするので、やぶけにくい厚みのある頑丈なものが好ましいです。
袋が破けてしまうと、菌が繁殖してしまったり、食材の旨味が逃げてしまいます。
理想的な厚みは、0.6mm以上あると安心です。
袋選びのポイント②耐熱性
低温とはいえ、耐熱性なしのものだと、素材によっては袋が溶けてしまう可能性があります。
溶けた袋の物質が食材についてしまいますので大変危険です。
100℃以下での低温調理になりますが、100℃以上の耐熱性があると安心です。
袋選びのポイント③耐冷性
耐冷性が必要な理由として、低温調理した食材をすぐに食べずに冷凍保存する場合もありますよね。
そんな時に、耐冷性の袋を使用することで、袋が劣化せずに長期間冷凍保存が可能になります。
(※1ヶ月程度までの保存がおすすめ)
-20℃以下の耐冷性があると安心です。
低温調理におすすめの袋はこれ
以上で紹介した袋選びのポイントにあてはまる袋はこれ!
スーパーやドラッグストアなどで販売されているので、どなたでも購入しやすいですね。
本格調理には真空パック器を利用
本格的に低温調理をしたい方は、真空パック器を使用して調理をしてみましょう。
ジップロックやポリ袋でも十分美味しく調理はできますが、真空パックを利用することで、袋の中に余分な空気が入らずさらに美味しく仕上がります。
低温調理器の種類によっては、真空パック器がセットで販売されているものもあるようなので、本格調理を目指している方は要チェックです!
おすすめの真空パック器⇓
低温調理器のおすすめレシピ
低い温度でじっくり加熱できる低温調理器。
基本的にジッパーに食材を入れて、ある程度真空にした状態で低温のお湯に浸けて長時間加熱していきますが、おすすめの低温調理器レシピを紹介していきます。
ローストビーフ
低温調理の定番、ローストビーフ。
簡単に作れて高級な感じで見栄えが良く、メイン料理としてよく作られている一品です。
- 牛もも肉の塊を塩・コショウなどで下味をつけ、加熱調理用のバッグに入れる。
- 調理器のお湯が60℃前後になったところで肉をお湯に浸し、2~3時間ぐらい放置。
- 取り出した肉をフライパンで焼き、焦げ目をつけていく。
- 袋に残った肉汁に醤油などを加えて、自分流のグレービーソースをかければ完成。(市販のものでもOK)
サーモンのコンフィ
この調理法により、食材の風味やジューシーさがグッと引き出されます。
サーモンのコンフィの特徴として、オイルと相性の良いサーモンがしっとり柔らかく、口に入れると溶けてしまいそうなぐらい繊細さです。
- 生食用サーモンを準備し、塩・砂糖を溶かした水に漬ける。(これを「ブライニング」といい、旨味を引き出しジューシーさを保つ効果がある)
- ブライニング後に、バッグにオイルとサーモンを入れ低温調理器にセット。
- 40~50℃をキープし、10~30分調理で完成
残ったオイルに酢・レモン汁・醤油などを混ぜると、爽やかなソースができあがります。コンフィにとてもマッチ!
玉ねぎのスープ
低温調理器は、野菜料理にもおすすめです。
野菜の栄養はそのままで、柔らかく調理できることで美味しさが増し絶品の野菜に変化します。
低温調理器でできる野菜料理として注目されているのが、玉ねぎを丸ごと使ったスープです。
玉ねぎが一玉そのまま入ったスープは、見た目もインパクト大で印象的。
そして玉ねぎの甘み・食感を楽しむことができます。
- 玉ねぎは皮をむいて上下を切り落とし、上部に十字の切込みを浅く入れる。
- スープと玉ねぎをバッグに入れ、90℃で80分調理すれば完成。
盛り付け後に、パセリやガーリックスライスなどを乗せると見た目が綺麗です。
低温調理器に関するまとめ
低温調理器は、料理が好き、美味しい肉料理・魚料理を作りたい、ダイエットになる料理を作りたい方におすすめの調理器です。
時間がかかる・低温調理のためリスクも伴う、というデメリット部分もクリアできる人に長く使ってもらえるキッチン家電。
使い方をマスターすると、色々なレシピにも挑戦できて料理の幅が広がります。
ぜひ一度低温調理器を使ってみてはいかがでしょうか。
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